人間関係をはじめ、何事においても相性というのはとても大切なことだと思いますが、子育てを始めてからは、病気の際は病院や医師との相性も、多分に漏れず重要だということをひしひしと感じるようになりました。
幸いにも、私自身はあまり大病をすることなく過ごしてきたため、病気をしても家から近くの病院に通って終わり、ということが多かったように思います。
しかし、息子は現在2歳ということもあり、病院に通わない月はほぼない、といった日々を過ごしています。近所に小児科はいくつかありますが、子どもと目を合わせて楽しく診察してくださる先生、とても無愛想だけれど余念なく診察してくださる先生、母親の拙い話をしっかりと汲み取ってくださる先生など、様々な先生がいらっしゃいます。
普段は息子にもよく笑いかけてくださる、息子の一番大好きなかかりつけの先生の元でお世話になっていましたが、ある日息子が数日間原因不明の発熱を続けていた際、かかりつけの先生は「3日間診てきたけれど、原因がどうにもわからない。」と仰いました。
そこでセカンドオピニオンとして別の病院を受診したところ、ありとあらゆる検査をして頂き、やっと病名が発覚しました。そのままにしておくと危険な状態だったようで、すぐに点滴で薬を投与していただき、その時は事なきを得ました。後に調べると、セカンドオピニオンで診察してくださった先生は、その病気に関して日本での第一人者のお一人だったようで、その先生だったからこそ見つけられた病気だったのかもしれません。
病気を見つけてくださった先生はもちろん、最初に、「わからない」とハッキリ伝えてくださった先生にも感謝しており、風邪などひいた際には現在もお世話になっています。
恥ずかしい話、それまで子供=小児科と単純に考えていた私でしたが、先生のお人柄が様々であるように、先生のご専門というのがあるんだなぁと考えるようになりました。
現在、医師の転職支援をお手伝いさせて頂くようになり、先生方にもご専門はもちろんのこと、様々な希望の働き方・お人柄・家庭事情・モチベーション等があることを知る日々です。
希望条件はもちろんのこと、医療に対するお考えやキャリアプランニングなどに関しても、医師と病院との相性もしっかり考えた上でご提案できるよう努めたいと思います。